石田 貴浩
- 新築不動産部 部長/取締役
気づけば、ここに戻ってきていた。
はじめにお伝えしておくと、私はホームページにインタビューを載せてくれている他の社員の皆とは少し立場が違います。この榮建という会社は、家業であり、創業者・現社長は私の父です。もちろん会社の中では、父と息子ではなく、ビジネスパーソン同士の関係ですが、そうした私自身の背景もふまえながら、お話をさせていただきます。
子どものころから、「いつかは親父を継ぐんだ」という気持ちがあったかというと、全くそんなことはありませんでした。父は家で仕事の話をしなかったので、自分が就職するときになっても、榮建という会社がなにをやっている会社なのかほとんど知りませんでした。家にメジャーやドライバーなどの工具があって、子どものころからそれで遊んでいたので、なんとなく「建築関係の仕事をやってるんだろうな」くらいにしか思っていませんでした。
私は私で、県外の学校に通い、そのまま福岡にあるリフォーム会社に就職しました。榮建に入社したのは、新築部門、不動産部門が新たに立ち上がるタイミングです。ちょうど私自身も転職を考えている時期で、「それなら、やってみようか」と入社を決めました。
今は新築不動産部の部長という立場を任されていますが、オールマイティに色々なことをやっています。お客様と直接お話をさせていただきライフプランをつくり、住まいのご提案をしたり、設計をしたり、コーディネートをしたり、商品開発をしたり…。もちろんマネジメント業務もあります。
プレイングマネージャーとして、忙しくも充実した日々を送っています。
創業期から受け継がれてきた「お客様ファースト」の心。
榮建に入社してまず最初に感じたのは、プロ意識の高さと徹底したお客様ファーストの精神です。身内びいきを抜きにして、一人の社会人として素直にそう思いました。私自身も、「人の命を預かる仕事をしているのだ」という仕事に対する責任感は、この会社で学んだと思っています。
榮建では、なにかに迷ったとき「お客様の利益になるほうを選ぶ」という判断基準があります。特にリフォームの現場では、想定外のアクシデントが多々起こります。解体してみてはじめて、予定していた工事ができる状況ではないと判明することもあります。
そんなとき、私たちも「どうしよう…」と頭を抱えたくなりますが、一番不安を感じているのはお客様です。まずは「~ということが起こったけれど、〇〇するので安心してください」と伝え、自分たちにできることは精いっぱいやります。
創業期の榮建には、仕事が全くと言っていいほどなかったと聞いています。信用も信頼もない、できたばかりの小さな会社ですので当たり前です。そんな会社に仕事を任せてくださったお客様のおかげで今の榮建があります。仕事をいただけることに対するその喜びと感謝の心、そしてそれに恩返しをしたいという気持ちは、創業期からずっと受け継がれています。
「お客様のためにやらなければ」ではなく、つい身体が動いてしまう、という感じでしょうか。台風の日、屋根工事をしたお客様の家が心配で、大荒れの天気のなか雨合羽を着て確認しに行ったら、不審者と間違われて通報された、なんていう今だからこそ笑い話のエピソードもあります。
かっこいい集団を目指して、若手とベテランの懸け橋に
マネージャーとして、私が目指しているのは、お互いが尊敬しあい尊重しあえるようなチームです。メンバーの仲が良く和気あいあいとする面も持ちながら、引き締めるべきところはピリッと引き締め、住宅・不動産の専門家としてお客様に良きパートナーとして頼っていただけるような、かっこいい集団でありたいと思っています。
榮建はもともとベテランのスタッフが多かったのですが、最近は新卒採用をはじめ20代の若いメンバーも増えてきました。そんな中で、世代の垣根を越えて皆が働きやすい環境をつくっていくことも私の役割だと考え、試行錯誤しながらではありますが、日々動き回っています。
私はちょうど若い世代とベテランの中間におり、若いスタッフが言いづらいことを代弁していく立場なのかなと勝手に考えているので、先輩方にも積極的に意見や考えを伝えてまわっています。はじめこそ「何を言っているんだ」とたしなめられることもありましたが、少しずつ社内の風土が変わり、今は若いスタッフでも委縮することなく自分の意見を言えるような風通しの良いムードに変わったと実感しています。
・MESSAGE
住まいというのは、その人の拠り所になるかけがえのない場所です。居場所をつくったり、よりより住環境になるようリフォームしたりする榮建の仕事は、いつの時代になっても求められるクリエイティブな仕事です。こんなに良い仕事はないと、私は胸を張って言えます。
榮建という会社には、プロとしての仕事ができる、人として成長できる土壌があります。ぜひ一緒に地元に貢献し、多くの人の喜びをつくりましょう!